よれよれジジイのテニスなど

ゆっくり休んで欲しいです

ジジイのつぶやき。


大坂選手の鬱病について思ったことを少し。


この病気は繊細で物事を真面目に考えすぎる

人がなりやすいと言われています。



一概には言えないとは思いますが、会社の後

輩のA君のことです。


自分が転勤して初めて会ったときの年齢は2

9歳だったと思います。


風貌は40代のさえないオッサンという感じ

で、やつれているようにも見えました。


彼は、たまに前からの知りあいと短い会話を

する程度で、自分も含め他の人達とは挨拶を

するぐらいでした。


上司も心配してました。


ある時から一緒に転勤してきたKさんが彼を

からかい始めました。


彼は最初は無言だったが、そのうちに「この

ハゲ」と言い返すようになり、口数も増えま

した。


自分とも話してくれるようになりました。


Kさん曰はく「何でああいう子をほかっとく

んだ」「向こうから話してこなけりゃ、から

かってでも何でも、こっちから言わなきゃ」


上司も2人のやり取りに苦言はありませんで

した。


「Kさんのおかげで、私にも少しは話をして

くれるようになった」と喜んでいました。

「以前は、YESとNOだけだったのに」とも。



A君と話をするようになって分かったのは、

病気を発症する前の何年間か、毎日自宅で朝

の4時、5時迄仕事をしていたことでした。


会社での仕事を見ていてもキッチリやらない

と気が済まない生真面目な性格なのは分かっ

ていました。


知り合いで、彼と同じ様な仕事をしていて毎

日1時、2時迄仕事をしていた人に聴いた話

です。


何ケ月も殆ど眠れない状態が続いて。

ある時、『これ以上はイカン』と感じて、奥

さんに市販の薬を買ってきてもらって飲んだ

と。


本人曰はく、『あのままほかっておいたら、

どうなっていたかと思うとゾッとすると』


長期間眠れなくなると、手の震え、脱力感と

続き、無気力に…

食欲がなくなるというか、食べられなくなる

ようです。


この病気で気をつけなければいけないのは、

治ったと思っても、何かのきっかけで再発す

ることがあるということです。


実際にそういう人が会社にいました。


この病気で一番需要なのは上司の病気に対す

る考え方だと思います。


A君の例を上げると、新しい上司は

調子が悪くなって休むのを繰り返す彼に対し

て『甘えている』と言いました。


その言葉が、又彼を考え込ませてしまいまし

た。


確かに給料をもらっているんだから仕事はし

なければいけないのですが。


けど、尻を叩いて『ガンバレ』だけじゃいけ

ないんです。


まずは休養、ゆっくりと休む事が一番です。



この病気の方がテニスをやろうかという気持

ちになって、サーブを打とうとしてトスを上

げたら『空ぶり』


それも何回も…


本人は何が起こっているのか分からない状態

でした。


この方、決して初心者じゃありません、テニ

ス歴も15年以上です。



『心』と『身体』のバランスが狂っていたの

でしょう…



大坂選手の報道を見て、手順の違いはあった

と思われる気もしますが。


なぜ、最初に病気の事を言わなかったという

のを見て。


この病気を患ってる人にとっては、それは酷

なことです。

『言えるはずがない』と思います。



四大大会の主催者から『テニス界全体と協力

して意義のある改善を目指す』という声明が

発表されたのは、よかったと思いました。



大坂選手は出来ればオリンピックに出場した

い意向だそうですが。


あせる必要はないと思うし、もしそれが、使

命感からなら無理をすることはないと思いま

す。



とにかく、ゆっくり休んで欲しいです。


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